郷土史研究会


 (発電所屋上から小野田市街地を臨む。)

郷土史研修会、お天気に恵まれ、本日は、何時もの座学から山陽小野田市へ、乗用車3台(11名)に、分乗し勉強に出かけました。

野田市と山陽町が合併して「山陽小野田市」となりました。

まずは、「中国電力、新小野田発電所」です。
見学者も多いのでしょうに、冊子まで準備されDVDでの説明からです。
発電する電気量は、1.2号機あわせて100万kWで、山口県内で使われる電気の約56%をまかなっています。

石炭を燃やすといえば、中国の煙をはいている煙突を思い出しますが、環境保全にも万全な対策を講じているので、煙突(200m)からは煙はみえません。
この煙突の人工巣箱で、毎年「ハヤブサ」が繁殖し、発電所のシンボルとなっていると聞きましたが、それだけ、環境が良いということでしょう。


 (ハヤブサの巣箱が見えます。)

石炭を燃やしているのだから、場内も汚いと予想していました。
しかい、予想は、見事に外れました。
スリッパで歩けるような環境で、帰りにはお茶までいただきました。

時間は、12時前です。
予定では、次に小野田セメント徳利窯でしたが、小野田サンパークで昼食となりました。
小野田サンパーク、大きなショッピングセンターですね。

昼食後は、これまた予定を前後して、先に「小野田民族資料館」です。
学芸員の方の説明がありました。。
野田市の歴史的(石炭産業を含む)な展示はありましたが、山陽町の分はありませんでした。

ここまでは、私が先頭できましたが、次は「周防灘干拓遺跡高泊開作浜五挺唐樋」ということで、先頭交代です。

狭い道を通行し、「周防灘干拓遺跡高泊開作浜五挺唐樋(すおうなだかんたくいせき たかとまりかいさくはまごちょうからひ)」に到着です。

この、浜五挺唐樋は、江戸時代における周防灘での干拓の実態を示す貴重な遺跡で、石による精緻な樋の構造は、当時の土木技術の到達点をよく示しています。
国指定史跡(平成8年3月28日指定)です。

今日最後の「小野田セメント徳利窯」です。
踏切を渡って直ぐに入口です。
受付はありましたが、駐車場へ車を停めそのまま「徳利窯」へ向かいます。

「徳利窯」、とっくりのような恰好をしています。
竪窯は、国重要文化財(平成16年12月10日指定)で、竪窯周辺は、県指定文化財小野田セメント徳利窯(昭和44年2月4日指定)、好きな人にはたまらないものでしょう。


 (徳利窯から新小野田発電所を。)

車を運転しての往復です、僅かな距離ですが、無事に帰着することができ安心しました。