指導者(先生)

 スポーツ少年団(剣道)で指導携わっていました。
 剣道の指導者は、高段者の方が良いに決まっています。
 良い指導者とは、どれだけ子供達と一緒に馬鹿になれるかではないでしょうか。

 「先生(せんせい)」と呼ばれるのが好きではありませんでした。
 稽古終了後、その日の総括を話します。
 何時だったか、「私は、皆より先に生まれています。」、
 だから、私はお前たちの「せんせい」だと、可笑しな理由をつけたこともありました。

 娘、息子も同じ道場で稽古をしていました。
 稽古中何かあったのでしょう、腹立たしさを息子に向けたようです。
 他の先生が「○○の足が頭より高く上がった」というのです。
 しかし、よく覚えておりません。

 少年剣友会は、強かったですね。
 ある大きな大会に仕事で行くことはできませんでした。
 低学年(4年生以下)は団体優勝しました。

 次の稽古日の稽古終了時、賞状を読み上げご父兄他に優勝を報告します。
 子供達に勝ったのは誰のお蔭だ、と聞くと、「先生です。」
 精一杯考えての答えだったと思います。

 「馬鹿たれ!」と一括した後、
 ①、稽古に連れて来てくれるお父さんやお母さん。
 ②、稽古の相手になってくれる剣友。
 ③、頑張った自分。
 ちょっと、恰好つけすぎましたね。

 
 お行儀が良くなって欲しい、健康になって欲しい、
 という単純な理由で剣道を始めさせた親御さんですが、
 試合を重ねるうちに勝ちたいです。
 きつい稽古を強いていますからには、勝つ喜びも教えたかったです。

 
 柔道は、日本よりフランスの方が競技人口が多いことは気になりますが、
 国技といってもよいスポーツです。
 柔道界も今回の件で悪い膿を全部出し切って、
 新しく出直せば良いではないですか

 暖かい一日でした。
 明日からは、また寒くなる予報です。