阿知須いぐらの館
五月晴れとは、今日のような天気をいうのでしょうか。
風もなく穏やかに晴れあがっています。
お天気に誘われて、
今日は阿知須の歴史を散策しました。
阿知須は周防の国も西南に在り、周防灘に面し古くは阿知須浦と呼ばれ、
大変廻船業の盛んな土地柄でした。
昔の阿知須浦では茅葺や藁葺の家が密集しており、
人々は大火に悩まされました。
そこで、廻船業の人達は、瓦葺の屋根、漆喰で塗り固めた大壁、泥戸等、
防火機能に優れた建物、いわゆる「居蔵造」の建物を建てました。
廻船業者が残した居蔵造の中でも、
この「阿知須いぐらの館(旧中川家住宅)」は阿知須の居蔵造を代表するもので、
昔の面影を色濃く残した古民家です。
「阿知須いぐらの館」は平成16年に中川家より当時の阿知須町に寄贈され、
阿知須町(17年の合併により山口市に編入)により保存工事がなされ
平成20年4月より、山口市教育委員会の施設「旧中川家住宅」
(愛称 阿知須いぐらの館)として一般公開されています。
四季折々に色んなイベントをやっております。
今月4日から今日まで、
刺しゅう・モラ・布花展をやっておりました。
山口市在住の廣本さんの作品展です。
ヨーロッパの刺繍、カリブ海の伝統刺繍「モラ」、布で作った花「布花」など、30点あまりを展示されているそうですが、
私はお庭を散歩しておりました。
庭の一角に水温を体験できる井戸がありました。
中川家対面のお宅です。
海鼠壁も綺麗ですが、目を上に向けても歴史を感じます。
縁あってこうして阿知須へ住んでおりますので、
この土地の歴史をもっと知らなければいけないと思っています。