秋穂八十八ヶ所霊場巡り

 今日4月10日は、旧暦3月10日で弘法大師の命日にあたります。
 秋穂八十八ヶ所を巡ってみようと車で出かけました。
 
 この秋穂八十八ヶ所は、
 山口県山口市秋穂(旧秋穂町)、秋穂二島、名田島にある八十八ヶ所の霊場で、遍明院第八世性海法印という御住職が、四国八十八ヶ所から御符と御砂を大切に持ち帰り、秋穂の霊域を定め札所としたのが始まりと伝えられており、四国八十八ヶ所に次ぐ歴史があるといわれています。

 生憎の天候(曇り空)でしたが、大勢の方と出あいます(やはりリタイヤした方が多かったです)。
 ほとんどの人は自家用車ですね。
 タクシーを利用される団体もいらっしゃいました。
 バイクや自転車の方もいます。
 一昔前はほとんどの方が歩いて巡礼されたのでしょうね。

 私も、何度か巡礼したことがあります。
 出発地(新山口側と防府側)によって効率の良い順序が定められています。
 閏年は四国でも逆打ちが多いとか聞いたことがあります。逆打ちではありませんが遠くから打ち始めようという単純な理由で防府市側から打ち始めました。


(普段着の方も大勢いらっしゃいます。私も勿論普段着です。)


 (中にはこのような正装された団体も見受けました。)

 札所は、案内書に定められていますが、ほとんどが小さなお堂で、
 どうしても到着しない個所もありました。
 
 各札所において地元のかたによる心のこもったお接待があります。
 これが楽しみで巡っているのかも知れませんね。

 車で巡っている方が多いのか、交通整理もされていました。
 これもお接待でしょうね。
 途中、路線バスとすれ違う時に、とっさにおばさんが交通整理をしました。
 これには驚きました。

 今日の最後は、
 正八幡宮内の大師寺(一番札所)にしました。
 この正八幡宮内は、弘仁5年(814年)に創建された秋穂・二島地区の氏神様です。
 現在の社殿は元文5年(1740年)に藩主毛利宗広によって建立されたもので、この地方独特の建築様式が見られることから、桜門・拝殿・本殿などが重要文化財に指定されています。


 (一番札所 大師寺(秋穂霊場の中心現在の達物は大正6年(1917年)着工。))


 (正八幡宮全景、青空が似合うでしょうね。)

 行きつかなかった札所と今日お参りしていない札所は、来年のお約束とさせていただきました。

 太師堂境内に桜が咲いていました。
 山には山桜が咲き装いも新たに春を迎えておりました。
 遍路道も菜の花が演出してくれており、鯉のぼりの姿もありました。

 巡礼といっても、しきたりや作法には無知です。
 各札所で手を合わせただけの内容でしたが、何か充実したような半日でした。